JR logo (hokkaido).svg 宗谷本線
宗谷本線の特急「サロベツ」 (2017年8月11日 音威子府駅)
宗谷本線の特急サロベツ
(2017年8月11日 音威子府駅
基本情報
日本の旗 日本
所在地 北海道
種類 普通鉄道在来線地方交通線
起点 旭川駅
終点 稚内駅
駅数 一般駅:2駅
旅客駅:51駅
貨物駅:1駅
信号場:0か所
路線記号 A(旭川 - 新旭川間)
W(永山 - 稚内間)
路線記号については当該記事も参照
開業 1898年8月12日(天塩線→宗谷線)
1922年11月8日(天塩線→天塩南線)
1924年6月25日(天塩北線)
全通 1926年9月25日
民営化 1987年4月1日
所有者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
運営者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
(全線 第一種鉄道事業者
日本貨物鉄道(JR貨物)
(旭川 - 名寄間 第二種鉄道事業者
車両基地 旭川運転所
使用車両 使用車両の節を参照
路線諸元
路線距離 259.4 km
軌間 1,067 mm狭軌
線路数 複線(旭川 - 北旭川間)
単線(北旭川 - 稚内間)
電化方式 交流20,000 V・50 Hz 架空電車線方式
(旭川 - 北旭川間)
非電化
(北旭川 - 稚内間)
最大勾配 20
最小曲線半径 200 m
閉塞方式 自動閉塞式CTCPRC付帯)
(旭川 - 北旭川間)
自動閉塞式(特殊)(CTC・PRC付帯)
(北旭川 - 永山間)
特殊自動閉塞式(電子符号照査式)
(永山 - 南稚内間)
特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
(南稚内 - 稚内間)
保安装置 ATS-DN(旭川 - 名寄間)
ATS-SN
最高速度 120 km/h(旭川 - 名寄間)
95 km/h(名寄 - 稚内間)
路線図
JR Soya Main Line linemap.svg
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宗谷本線(そうやほんせん)は、北海道旭川市旭川駅から名寄市名寄駅を経て、稚内市稚内駅を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道路線地方交通線)である。

概要

北方領土を含めない日本最北の地に至る鉄道で、地方交通線としては日本最長である[注釈 1]。ほぼ全区間で国道40号と平行し、士別市から幌延町にかけては、天塩川の右岸を走行する。

山間部や無人地帯を走行する区間が多く、野生動物との接触事故がしばしば発生する。また、名寄駅 - 稚内駅間は地質が脆弱な箇所があり、集中豪雨による災害が頻繁に発生している[報道 4]

樺太(サハリン)への連絡鉄道として、建設が進められ、終点の稚内からは、大泊コルサコフ)への鉄道連絡船稚泊航路)が太平洋戦争終戦時まで就航していた。また、沿線を流れる天塩川舟運に代わり、各支線と合わせ道北各地で産出される木材や石炭等の鉱物、水産物を輸送する重要な貨物輸送路線としての使命も担った。

このため、太平洋戦争当時にあって、全国的に列車本数の削減がたびたび行われるなか、北海道内で最後まで急行列車が運行されていた。終戦後は樺太連絡の使命を失い、合理化のため早くも1955年(昭和30年)から多くの普通列車の気動車化がなされたが、道北の主要幹線として1958年(昭和33年)10月1日の復活以降[5]以降一貫して優等列車が運転され続けている。2000年平成12年)3月11日には、旭川駅 - 名寄駅間の高速化改良工事が完成し、定期特急列車の運転が開始された[報道 5][新聞 1][新聞 2]。一方で、1995年(平成7年)9月4日までに天北線・深名線など接続する支線がすべて廃線となり、稚内に至る唯一の鉄道となっている。

路線データ

全区間がJR北海道旭川支社の管轄である。

運行形態

以下、特記ない限り2017年(平成29年)3月4日現在のものである。

広域輸送

特急列車札幌駅 - 稚内駅間を直通する「宗谷」1往復、旭川駅 - 稚内駅間を運行する「サロベツ」2往復が運転されている[報道 7][8]。「サロベツ」については、札幌駅 - 旭川駅間の特急「ライラック」と対面乗り換えで接続するダイヤを組んでいる[報道 7][注釈 5]

このほか、旭川駅 - 新旭川駅間には石北本線の特急「オホーツク」「大雪」および特別快速きたみ」も運転されているが、宗谷本線内の停車駅は旭川駅のみである[報道 7][9]

地域輸送

名寄駅を境に南北に運転系統が分かれており[8]、直通する場合でも必ず列車番号が変わる。

快速・普通列車はすべてワンマン運転であり、ドアは基本的に前側のみ(前乗り前降り)開く。有人駅のうち、終日改札を行う旭川駅は最終列車まですべてのドアが開き、終日改札を実施しないそのほかの有人駅はみどりの窓口の営業時間内のみすべてのドアが開く。

旭川駅 - 名寄駅間

快速「なよろ」(2017年8月10日 塩狩駅

特急を補完する列車として主要駅のみに停車する、快速「なよろ」が旭川駅 - 名寄駅間で1日4往復(うち1往復は名寄以北を普通列車として音威子府駅へ直通)運転される。

普通列車は、旭川駅 - 名寄駅間で1日8往復(うち1往復は音威子府駅へ、下り1本は稚内駅へ直通)、旭川駅 - 比布駅間4往復、旭川駅 - 永山駅間2往復[注釈 6]が運行されている。一部は北永山駅南比布駅北比布駅東六線駅北剣淵駅下士別駅瑞穂駅東風連駅のすべて、またはいずれかを通過する。また、旭川駅 - 新旭川駅間は前述の列車に加えて石北本線の普通列車(平日の定期列車で下り11本、上り10本)も運転される。

車両はキハ40形を中心にキハ54形気動車も用いられる。通常は1-2両編成で運転されるが、名寄発旭川行きの上り一番列車については3両編成で運転される。

名寄駅 - 稚内駅

抜海駅で交換する普通列車(2009年9月18日)

この区間の普通列車は2016年(平成28年)3月26日改正による減便で、現在の本数となった。なお、音威子府駅・幌延駅での停車中に列車番号が変わる列車が存在するが、本節では1本の列車として扱う。

運転本数は、名寄駅 - 稚内駅間を通しで運転する列車が1日に下り2本・上り3本(うち下り1本は旭川駅から普通列車として直通)、名寄駅 - 音威子府駅間の列車が2往復(いずれも旭川駅から快速・普通列車として直通)、音威子府駅 - 稚内駅間の列車が下り1本、稚内駅 - 幌延駅間の列車が上り1本である。区間別にみると、名寄駅 - 音威子府駅間が下り4本・上り5本、音威子府駅 - 幌延駅間が上下各3本、幌延駅 - 稚内駅間が下り3本、上り4本となっている。うち、朝の上り1本は南美深駅を、夜間の上り1本は、天塩川温泉駅紋穂内駅初野駅・南美深駅・智北駅北星駅を通過する[注釈 7]

車両は(旭川駅 - )名寄駅 - 音威子府駅間の2往復がキハ40形であるほかはすべてキハ54形で、終日1両編成で運転される。

貨物輸送

旭川駅 - 北旭川駅間は、函館本線および室蘭本線に直通する形で高速貨物列車および専用貨物列車が運行されている。いずれもDF200形ディーゼル機関車が牽引する。高速貨物列車のうち上り2本は札幌貨物ターミナル駅を経由せず、岩見沢駅 - 苫小牧駅間を室蘭本線経由で運行する本州への直行便で、残りは函館本線札幌貨物ターミナル駅行き。さらに毎年秋から翌年春にかけては石北本線の臨時貨物列車(通称・タマネギ列車)が北旭川駅(貨物駅) - 北見駅間に3往復[報道 8]運行されている。この列車については、運行経路上、新旭川駅と遠軽駅で方向転換するため、先頭と最後尾に機関車が連結されるプッシュプル運転が行われている。

その他

2017年(平成29年)現在、日本で唯一の定期排雪列車が、旭川運転所のDE15形を用いて12月下旬から翌年3月中旬に1往復運転されている[10]

使用車両

現在の使用車両

旅客列車はすべて気動車で運転されている。このほか、旭川運転所関連の回送列車が旭川 - 北旭川間を走行する。