おびひろし
帯広市
ばんえい競馬
ばんえい競馬
Flag of Obihiro, Hokkaido.svg
Emblem of Obihiro, Hokkaido.svg
帯広市旗
1972年昭和47年)9月9日制定
帯広市章
1933年(昭和8年)4月1日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 十勝総合振興局
団体コード 01207-6
法人番号 7000020012076
面積 619.34km2
総人口 166,862[編集]
住民基本台帳人口、2018年3月31日)
人口密度 269人/km2
隣接自治体 十勝総合振興局:河東郡音更町河西郡芽室町更別村中札内村中川郡幕別町
日高振興局沙流郡平取町日高町新冠郡新冠町
市の木 シラカバ
市の花 クロユリ
市の鳥 ヒバリ
帯広市役所
市長 米沢則寿
所在地 080-8670
北海道帯広市西5条南7丁目1番地
Obihiro City Hall.jpg
外部リンク 帯広市 Obihiro City

日本地域区画地図補助 01630.svg

帯広市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

北緯42度55分16.99秒東経143度11分59.96秒

北緯42.921386度 東経143.199989度
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帯広市(おびひろし)は、北海道にある十勝総合振興局所在地。計量特定市

概要

1883年(明治16年)5月、静岡県出身の依田勉三率いる晩成社一行が入植した[1][2]。帯広の開拓は晩成社はじめ、富山・岐阜など本州からの民間開拓移民によって進められたが、1903年(明治36年)の帯広監獄の設置に伴って急速に市街地が形成された[2]。十勝地方の中心都市であり、農業を基幹産業とした十勝の農産物集積地となっている。また、食料品加工や地元の資源を活かした製造業も盛んである。明治時代に農耕馬を競争させたことから生まれたばんえい競馬は、唯一帯広市で開催している[3]。2008年(平成20年)にはの「都市と暮らしの発展プラン」に位置づけられている「環境モデル都市」に認定されており[4]低炭素社会の実現に向けて取り組んでいる[5]

市名の由来

帯広川を表すアイヌ語の「オペㇾペㇾケㇷ゚(o-pere-perke-p)」(川尻・裂け・裂けている・もの=「川尻が幾重にも裂けているもの」)[6]の上部の音を採って、十勝平野の広大さにちなんだ「広」をつけ「帯広」としたとされる[7]。これは帯広川が札内川に合流する直前で、幾重にも分流することに由来する[8]

幕末から明治初期の記録には「オペリペリケプ」「オベレベレフ」「オベリベリ」などの記載も残る[8]

地理

十勝平野のほぼ中央に市街地が形成され、南西部に市域が延びている。山岳地帯は日高山脈襟裳国定公園に指定されている[9]。平地のおよそ半分が農地であり、大規模な畑作地帯となっている[1]。市北部には流域面積日本国内6位の十勝川が流れている[1]

気候

帯広市
雨温図説明
123456789101112
 
 
42
 
-2
-14
 
 
30
 
-1
-13
 
 
49
 
3
-7
 
 
60
 
11
0
 
 
80
 
18
5
 
 
85
 
20
10
 
 
94
 
24
15
 
 
139
 
25
16
 
 
139
 
21
12
 
 
91
 
15
4
 
 
68
 
8
-2
 
 
40
 
1
-9
気温(°C
総降水量(mm)
出典:[1]

ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。年間平均気温が6.8℃、年間降水量が888 mm、1 mm以上の降雨日が年間約85日と冷涼少雨の地域になっている[1]。内陸部に位置していることから気温の日較差が大きく、平均で10.4℃ある[1]。最高気温の記録は1924年(大正13年)7月12日の37.8℃で北海道内の観測史上第1位の記録になっている[10]。最低気温の記録は1902年(明治35年)1月26日の-38.2℃[10]で、日本の観測史上第2位[11]の記録。1日で降った雪の記録は1970年(昭和45年)3月16日の102 cm[10]、積雪の記録は1970年(昭和45年)3月17日の177 cmとなっている[10]。1892年(明治25年)創立の帯広測候所によると、2012年(平成24年)までの120年間で帯広の年間平均気温は2.58℃上昇し[12]、最低気温の年間平均は4.75℃上昇と温暖化している[12]。市内の気象観測地点は気象庁によって帯広測候所と帯広空港アメダスが設置されている他、帯広市農業技術センターでも市内数箇所で気象観測を行い情報提供している[13]

例年では3月中旬から下旬にかけて雪どけが進むが[14]、1970年(昭和45年)3月17日には過去最深積雪177cmを記録したこともある。4月中旬から5月中旬は西風の強風()が吹きやすく、気温の日較差も激しい[14]日照時間の多い季節であり、5月から6月の好天時には真夏日を観測することもある[14]。ただし、南東の風が吹きやすい6月中旬以降は朝晩を中心に霧や曇り日が多くなる[14]
7月上旬から中旬は引き続き曇りや雨の日が多い[14]。明確な梅雨の時期は無いが、この時期を「蝦夷梅雨」と呼ぶことがある[14]。天気の良い日には真夏日や猛暑日を観測することもあるが、湿度が低いため比較的過ごしやすく[14]、朝晩は気温が15℃から18℃くらいまで下がる[1]。8月、9月は最も降水量の多い時期となる[14]
9月下旬以降は晴天が多くなる[14]。初氷の平年値は10月8日、初雪の平年値は11月6日で、北海道の日本海側よりも初雪の観測が遅い傾向となっている[14]。市街地では10月下旬が紅葉の見ごろとなる[14]
冬期は晴天の日が続くため、乾燥注意報が発表されることが多い[14]降雪は日本海側の継続的な降り方とは異なり、低気圧通過時に降る[14]。累積降雪量の平均値は214 cmで、最深積雪は50 cm〜70 cmとなっている[14]。内陸部に位置しているため冬の寒さが厳しく、晴れた日の放射冷却現象も加わって朝の最低気温が-20℃まで下がることが多くなる(1月下旬の最低気温の平年値は-15.5℃)[14]。最低気温が氷点下となる冬日の平年値は年間156日で、最高気温も氷点下となる真冬日の平年値は56日となっている[1]
帯広(帯広測候所)1981—2010年平均、極値 1892年—現在の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 8.0
(46.4)
14.7
(58.5)
20.3
(68.5)
31.7
(89.1)
33.4
(92.1)
36.0
(96.8)
37.8
(100)
37.0
(98.6)
34.4
(93.9)
27.7
(81.9)
23.5
(74.3)
16.0
(60.8)
37.8
(100)
平均最高気温 °C (°F) −1.9
(28.6)
−0.6
(30.9)
4.0
(39.2)
11.9
(53.4)
17.6
(63.7)
20.8
(69.4)
23.5
(74.3)
25.2
(77.4)
21.5
(70.7)
15.6
(60.1)
8.0
(46.4)
1.1
(34)
12.2
(54)
日平均気温 °C (°F) −7.5
(18.5)
−6.2
(20.8)
−1
(30)
5.8
(42.4)
11.1
(52)
14.8
(58.6)
18.3
(64.9)
20.2
(68.4)
16.3
(61.3)
10.0
(50)
3.2
(37.8)
−3.7
(25.3)
6.8
(44.2)
平均最低気温 °C (°F) −13.7
(7.3)
−12.6
(9.3)
−6
(21)
0.6
(33.1)
5.7
(42.3)
10.3
(50.5)
14.5
(58.1)
16.4
(61.5)
12.1
(53.8)
4.8
(40.6)
−1.5
(29.3)
−8.9
(16)
1.8
(35.2)
最低気温記録 °C (°F) −38.2
(−36.8)
−36
(−33)
−35.2
(−31.4)
−18.3
(−0.9)
−7.9
(17.8)
−1.9
(28.6)
1.3
(34.3)
2.1
(35.8)
−4.7
(23.5)
−10.6
(12.9)
−20.3
(−4.5)
−34.2
(−29.6)
−38.2
(−36.8)
降水量 mm (inch) 42.8
(1.685)
24.9
(0.98)
42.4
(1.669)
58.9
(2.319)
81.0
(3.189)
75.5
(2.972)
106.4
(4.189)
139.1
(5.476)
138.1
(5.437)
75.0
(2.953)
57.6
(2.268)
46.1
(1.815)
887.8
(34.953)
降雪量 cm (inch) 59
(23.2)
37
(14.6)
42
(16.5)
9
(3.5)
1
(0.4)
- - - - - 9
(3.5)
47
(18.5)
201
(79.1)
平均降雪日数 16.7 15.8 16.5 6.6 0.5 0.0 0.0 0.0 0 0.2 7.0 13.6 76.8
湿度 70 68 66 66 69 79 83 82 79 73 68 68 73
平均月間日照時間 183.4 190.1 217.8 194.5 192.3 152.8 117.6 128.9 143.0 175.0 166.7 171.3 2,033.2
出典 1: 平年値(年・月ごとの値) 気象庁
出典 2: 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値) 気象庁
帯広泉(帯広空港)1981—2010年(降水量・降雪量は2001年〜2006年)平均の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) −3.5
(25.7)
−2.3
(27.9)
2.4
(36.3)
11.1
(52)
16.2
(61.2)
21.1
(70)
21.8
(71.2)
22.9
(73.2)
20.4
(68.7)
15.0
(59)
8.1
(46.6)
−1.4
(29.5)
10.98
(51.78)
日平均気温 °C (°F) −9.9
(14.2)
−8.5
(16.7)
−2.9
(26.8)
5.1
(41.2)
9.9
(49.8)
14.7
(58.5)
16.9
(62.4)
18.1
(64.6)
15.0
(59)
9.0
(48.2)
2.3
(36.1)
−7.6
(18.3)
5.18
(41.32)
平均最低気温 °C (°F) −17.7
(0.1)
−16.6
(2.1)
−9.5
(14.9)
−0.8
(30.6)
4.3
(39.7)
9.0
(48.2)
13.2
(55.8)
14.2
(57.6)
9.9
(49.8)
3.1
(37.6)
−3.7
(25.3)
−15.1
(4.8)
−0.81
(30.54)
降水量 mm (inch) 43
(1.69)
54
(2.13)
105
(4.13)
132
(5.2)
157
(6.18)
104
(4.09)
降雪量 cm (inch) 86
(33.9)
58
(22.8)
52
(20.5)
25
(9.8)
- - - - - 16
(6.3)
66
(26)
湿度 74 71 68 67 74 77 86 86 82 79 72 71 75.6
出典: 帯広空港出張所による独自観測 気象庁

人口

Demography01207.svg
帯広市と全国の年齢別人口分布(2005年) 帯広市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 帯広市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
帯広市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 131,568人
1975年 141,774人
1980年 153,861人
1985年 162,932人
1990年 167,384人
1995年 171,715人
2000年 173,030人
2005年 170,580人
2010年 167,860人
2015年 169,327人
総務省統計局 国勢調査より

市街地形成

帯広市中心部の街並み(2011年8月)

帯広市の市街地は、東西を走る国道38号(旧石狩街道)と南北を走る国道236号(旧広尾街道)を中心としてほぼ500mごとに碁盤目状の幹線道路があり、大半の市街地で「西(東)〇条南(北)〇丁目」という住居表示を用いている[1]。さらに、「火防線」という延焼防止地帯が設けられており、現在では道路や緑地帯として利用している[1]。これは、1892年(明治25年)からの北海道庁による殖民区画に基づいている[15]。1区画およそ1.2ヘクタールで道路をはさんだ2街区からなり、丁目で数えた[15]。また、区画を20等分して番地とした[15]。最初は、現在の帯広駅北側エリアおよそ1,900戸分を画地した[15]。一説には、帯広市街地を区画する道路が碁盤目状の街路に斜めにも道路が走っていることから、計画的に造られた都市として知られるアメリカの首都ワシントンD.C.をモデルに建設されたといわれている[16]

大正時代になると現在の帯広駅南側エリアへ地造成が進み、1922年(大正11年)には十勝監獄用地解放に伴いおよそ2,000戸分が画地された[15]。戦後は帰還者や離農者の流入などにより人口が急激に増加。1945年(昭和20年)の人口およそ4万人は1965年(昭和40年)におよそ12万人となった[15]。この間、1957年(昭和32年)には川西村大正村と合併し市域が拡大。1959年(昭和34年)には全国に先駆けて総合計画を策定し、都市と農村がともに発展していく「近代的田園都市」を目指した[15]。1967年(昭和42年)からは、新住宅市街地開発事業として大空団地(およそ103ヘクタール)を造成した[15]。1969年(昭和44年)の「新都市計画法」施行に伴い、帯広市・音更町芽室町幕別町の1市3町による「帯広圏都市計画区域」「市街化区域及び市街化調整区域」を定め、より計画的な市街化を進めた[15]。1974年(昭和49年)に都市計画決定された「帯広の森」事業は、十勝川札内川河畔林までを森でつないで市街地をグリーンベルトで囲む100年計画になっている[1][15]。1989年(平成元年)に根室本線連続立体交差事業に着手し、1996年(平成8年)に鉄道高架が供用開始した[15]。同時に帯広駅周辺の土地区画整理事業を実施し、中心市街地の都市機能充実化を計った[15]。また、「みどりのまちづくり条例」「帯広市環境基本条例」を策定するなど、循環型・環境保全型の環境共生都市を目指している[15]

沿革

帯広市市勢要覧「年表」参照[17]

江戸以前