2014 FIFAワールドカップ
2014 FIFA World Cup
Copa do Mundo de Futebol FIFA Brasil 2014
優勝しトロフィーを掲げるドイツ代表
大会概要
開催国 ブラジルの旗 ブラジル
日程 2014年6月12日 - 7月13日
チーム数 32 (6連盟)
開催地数 12 (12都市)
大会結果
優勝 ドイツの旗 ドイツ (4回目)
準優勝 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
3位 オランダの旗 オランダ
4位 ブラジルの旗 ブラジル
大会統計
試合数 64試合
ゴール数 171点
(1試合平均 2.67点)
総入場者数 3,429,873人
(1試合平均 53,592人)
得点王 コロンビアの旗 ハメス・ロドリゲス(6点)
最優秀選手 アルゼンチンの旗 リオネル・メッシ
 < 20102018
開会式。
2014 FIFAワールドカップ開幕戦、ブラジル対クロアチア戦。
閉会式。

2014 FIFAワールドカップ: 2014 FIFA World Cup)は、2014年6月12日から7月13日にかけて、ブラジルで開催された第20回目のFIFAワールドカップ。同国での開催は、決勝戦が『マラカナンの悲劇』と呼ばれた1950年の大会以来64年ぶり。大会スローガンは、"All in one rhythm"(すべてをひとつのリズムに)。

経緯と大会前

開催国選定の経緯

2006年5月20日に行われた記者会見で、ゼップ・ブラッター国際サッカー連盟会長は、「"2010年以降のワールドカップ(以下 W杯)では各大陸連盟での持ち回りで開催する" と定めた原則に基づき、南米での開催を前提としている」という主旨の発言をした。開催国については2007年10月30日スイスチューリッヒで開かれた理事会で決定された。

南米での開催国競争の過程

当初から南米サッカー連盟が加盟各国の総意としてブラジルでの開催を希望しており、ブラジルも正式に立候補を発表していた。2006年12月18日に立候補国の応募が締め切られ、ブラジルのほか、1986年W杯の開催国に決まりながら財政上の問題で開催できなかったコロンビアも正式に立候補。両国による一騎討ちとなった。

これ以前、アルゼンチンチリが両国の共催を前提に立候補した事例があった。この件についてはFIFAとして2か国共催の意思はなく、開催条件に適う質のスタジアムがある国での単独開催が前提と発言。両国は早々に開催国競争から撤退した。

ブラジル開催決定

2007年4月11日、コロンビアサッカー協会はFIFAワールドカップの招致を断念したと発表。これにより、ブラジルが南米からの唯一の立候補国となり、同年10月30日1950年大会以来64年ぶりとなるブラジルでの開催が正式に決定した。

なお、ワールドカップ持ち回りシステムは2007年10月29日のFIFA理事会で破棄され、2018年以降の大会については「オープンビッド(自由立候補)」となった。 これについて、現FIFA会長ブラッターは「持ち回りシステムの採用は、これまで開催がなかったアフリカ、そして1978年以来30年以上もワールドカップを開催していない南米にもっていくための方便だった」と説明している[1]

大会マーク

2010年7月8日、大会の公式マーク「インスピレーション」が発表された。マークはブラジルの国旗の色である「緑と黄色」で「3つの手」を構成し、これをFIFAワールドカップトロフィーの形に見立て「歓迎の気持ち」を表現している[2]

開催日程発表

2011年7月27日に「2014年6月12日開幕、7月13日決勝」という開催日程がFIFAコンフェデレーションズカップ2013の開催日程と共に発表された[3]

改修

なお、ワールドカップ開催とその2年後の2016年の第31回夏季オリンピック開催に向けて、リオデジャネイロ市街にあるアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港のターミナルの改修工事が行われているほか、駐車場の増床工事も行われる予定である。ところが開かれる12会場の内、5会場が開催1か月前になっても完成できずに会場が変わるおそれがあった。

予選

2011年3月3日のFIFA理事会で、大陸別出場枠が決定された。開催国枠以外は2010 FIFAワールドカップと同じである。また、大陸間プレーオフの対戦相手は抽選で決めることとされた。予選には203の国・地域が参加した。

出場国

初出場はボスニア・ヘルツェゴビナのみで、過去のワールドカップの優勝国であるウルグアイイタリアドイツブラジルイングランドアルゼンチンフランススペインの8ヶ国はすべて出場することとなった。

出場選手は2014 FIFAワールドカップ参加チームを参照。

大陸連盟 出場
枠数
予選
予選順位
出場国・地域 出場決定日 出場回数 備考 FIFA
Rank
CONMEBOL 04.5+1 - 0開催国 ブラジルの旗 ブラジル 2007年04月11日[4] 2020大会連続20回目 11
南米予選 1位 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 2013年09月10日 1611大会連続16回目 03
2位 コロンビアの旗 コロンビア 2013年10月11日 0504大会ぶり05回目 04
3位 チリの旗 チリ 2013年10月15日 0902大会連続09回目 12
4位 エクアドルの旗 エクアドル 2013年10月15日 0302大会ぶり03回目 22
5位 ウルグアイの旗 ウルグアイ 2013年11月20日 1202大会連続12回目 06
UEFA 13 欧州予選 A組1位 ベルギーの旗 ベルギー 2013年10月11日 1203大会ぶり12回目 05
A組2位 クロアチアの旗 クロアチア 2013年11月19日 0402大会ぶり04回目 18
B組1位 イタリアの旗 イタリア 2013年09月10日 1814大会連続18回目 09
C組1位 ドイツの旗 ドイツ 2013年10月11日 1816大会連続18回目[5] 前大会3位 02
D組1位 オランダの旗 オランダ 2013年09月10日 1003大会連続10回目 前大会準優勝 08
E組1位 スイスの旗 スイス 2013年10月11日 1003大会連続10回目 07
F組1位 ロシアの旗 ロシア 2013年10月15日 1003大会ぶり10回目[6] 19
F組2位 ポルトガルの旗 ポルトガル 2013年11月19日 0604大会連続06回目 14
G組1位 ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ 2013年10月15日 01初出場 16
G組2位 ギリシャの旗 ギリシャ 2013年11月19日 0302大会連続03回目 15
H組1位 イングランドの旗 イングランド 2013年10月15日 1405大会連続14回目 10
I組1位 スペインの旗 スペイン 2013年10月15日 1410大会連続14回目 前大会優勝 01
I組2位 フランスの旗 フランス 2013年11月19日 1405大会連続14回目 21
CONCACAF 03.5 最終予選 1位 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 2013年09月10日 1007大会連続10回目 13
2位 コスタリカの旗 コスタリカ 2013年09月10日 0402大会ぶり04回目 31
3位 ホンジュラスの旗 ホンジュラス 2013年10月15日 0302大会連続03回目 34
4位 メキシコの旗 メキシコ 2013年11月20日 1506大会連続15回目 24
CAF 05 最終予選 - コートジボワールの旗 コートジボワール 2013年11月16日 0303大会連続03回目 17
ナイジェリアの旗 ナイジェリア 2013年11月16日 0502大会連続05回目 33
カメルーンの旗 カメルーン 2013年11月17日 0702大会連続07回目 59
ガーナの旗 ガーナ 2013年11月19日 0303大会連続03回目 23
アルジェリアの旗 アルジェリア 2013年11月19日 0402大会連続04回目 32
AFC 04.5 最終予選 A組1位 イランの旗 イラン 2013年06月18日 0402大会ぶり04回目 49
A組2位 大韓民国の旗 韓国 2013年06月18日 0908大会連続09回目 56
B組1位 日本の旗 日本 2013年06月04日 0505大会連続05回目 44
B組2位 オーストラリアの旗 オーストラリア 2013年06月18日 0403大会連続04回目 57
OFC 00.5 地区予選 - -出場国無し 2013年11月20日- - - -
  • 備考欄の「☆」は欧州予選プレーオフ、「○」は大陸間プレーオフに勝利の上、出場が決定した国。
  • FIFA Rank欄は2013年10月時点でのFIFAランキング印は第1シードとなるホスト国およびFIFAランキング上位7国を表す。
  本戦出場決定国
  予選敗退国
  不出場 - FIFA加盟国
  不出場 - FIFA非加盟国

本大会

開催都市

2009年5月31日バハマの首都ナッソーで開かれたFIFA執行委員会により、開催候補となった17都市のうち、ベロオリゾンテブラジリアクイアバクリチバフォルタレザマナウスナタールポルト・アレグレレシフェリオデジャネイロサルヴァドールサンパウロの12都市で行なうことが正式に発表された[7]

リオデジャネイロ ブラジリア サンパウロ フォルタレザ
Maracanã
マラカナン
Estádio Nacional
ナシオナル
Arena de São Paulo
アレーナ・デ・サンパウロ
Estádio Castelão
カステロン
収容能力: 76,804
(増築)[8]
収容能力: 70,064
(改築)
収容能力: 65,807
(新築)[9]
収容能力: 64,846
New Maracana Stadium.jpg Projeto do Estádio Nacional Brasília.jpg Arena Corinthians West Building.jpg Fortaleza Arena.jpg
ベロオリゾンテ ポルト・アレグレ
Estádio Mineirão
ミネイロン
Estádio Beira-Rio
ベイラ・リオ
収容能力: 62,160 収容能力: 48,849
(upgraded)
Mineirão Aérea.jpg Estádio Beira-Rio (2014) - 2.jpg
サルヴァドール レシフェ
Arena Fonte Nova
フォンチ・ノヴァ
Arena Pernambuco
アレナ・ペルナンブーコ
収容能力: 48,747
(改築)
収容能力: 44,248
(新築)
Itaipava Arena - March 2013.jpg Itaipava Arena Pernambuco 2013.jpg
クイアバ マナウス ナタール クリチバ
Arena Pantanal
アレーナ・パンタナール
Arena Amazônia
アレーナ・アマゾニア
Estádio das Dunas
ドゥーナス
Arena da Baixada
アレナ・ダ・バイシャーダ
収容能力: 42,968
(改築)
収容能力: 42,374
(改築)
収容能力: 42,086
(改築)
収容能力: 41,456
(増築)
Cuiaba Arena.jpg Arena Amazônia (2014) - 2.jpg Natal, Brazil - Arena das Dunas.jpg Arenadabaixada2.jpg

気候

大会開催時期の6月から7月は国土の大部分が南半球であるブラジルは冬期であり、結果的に2大会続けての冬季開催となる。しかしながら、国土の93%は熱帯地域に属しているため、冬季ながらも全体的に温暖である。ただし、試合会場の最北端のマナウスは6月の平均気温が27℃の熱帯雨林気候で、レシフェナタールフォルタレザサルヴァドールなども熱帯気候となり高温多湿で暑さが厳しい。リオデジャネイロは、サバナ気候で6月の平均最高気温は25℃、平均最低気温は19℃、7月の平均最高気温は26℃、平均最低気温は18℃で、7月に入ると降水量が少なくなる。一方、サンパウロは、温暖湿潤気候で6月頃から8月頃までの冬季は10℃以下に下がり霜がおりることもある。6月の平均最高気温は21.7℃、平均最低気温は12.3℃、7月の平均最高気温は21.8℃、平均最低気温は11.7℃である。会場の最南端のポルト・アレグレは平均気温15.1度の温帯気候となり、特に南部の標高の高いクリチバでは6月の平均最低気温は7.8℃で稀に氷点下まで下がったり、雪が降ることさえある。このように、開催都市の気候差はかつてないほど大きく、真夏から真冬までと様々である。標高差も大きく、ブラジリアサンパウロベロオリゾンテクリチバの標高は約800 - 1,200m前後となるが他は200m以下の低地となる。

クーリングブレイク

上記の通り、こと熱帯地域においては高温多湿であるため、FIFAワールドカップ本大会において初めて、試合中の「クーリングブレイク」を導入することとなった。湿球黒球温度が摂氏32度を越えるという条件下において、前半、後半の各30分以降に主審の判断で3分以内の「クーリングブレイク」を与えることが可能となった。ブレイク時間中時計は止められず、そのままアディショナルタイムとして追加される[10]。6月22日にマナウスで開催されたグループGアメリカポルトガル戦前半39分にワールドカップ史上初めて適用され[11]、決勝トーナメントでも、6月29日にフォルタレザで開催されたメキシコオランダ戦の前後半各30分に適用された[10]

時差

ブラジルの時間帯は、協定世界時(UTC)よりブラジル東端2時間からブラジル西端5時間遅れ(UTC-2 - UTC-5)である。ブラジルのサマータイムは10月第2日曜から2月第3日曜までで、大会期間とは重ならない。州ごとに異なり、採用していない州もある。開催都市12都市のうち、ベロオリゾンテブラジリアクリチバフォルタレザナタールポルト・アレグレレシフェリオデジャネイロサルヴァドールサンパウロの10都市がUTC-3で、クイアバマナウスの2都市がUTC-4である。

渡航先における注意喚起

現地では、前年のコンフェデレーションズカップ時から、医療や福祉に不満を訴える者らが、ブラジル政府に対して大会中止を謳ってデモ活動を行っており、散発的ではあるが暴徒化し、店舖の損壊や放火・略奪が起きており、ブラジルの治安は、日本と比較しても想像以上に悪い。

治安部隊も、催涙弾などで暴徒の制圧に当たっているが、警察・空港職員は、ブラジル政府の給料遅配に対する抗議活動として、ストライキボイコットを実施し、空港の到着ロビーでは到着客に対して「Welcome to Hell(地獄へようこそ)」と横断幕を掲げた[12][13]

他、クイアバを含む5会場の地域において、黄熱病デング熱罹患原因となる病原菌を媒介するネッタイシマカが生息しており[14]WHOが定める予防接種推奨地域に該当する。厚生労働省外務省などの日本国政府の関連官庁が、ブラジル渡航観戦者らに向けて、未然に黄熱病ワクチン注射による予防接種の告知を通達(※下記外部リンクを参照)を出している。

W杯初のゴール機械判定導入

2012年7月5日、スイスチューリッヒ国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われたサッカーのルールを決める機関である国際サッカー評議会(IFAB)特別会合で、満場一致で「ホークアイ(Hawk-Eye)システム」と「ゴールレフ(GoalRef)」の両方のゴール機械判定技術(ゴールライン・テクノロジー、略称GLT)採用を決定した。FIFA主催の大会では、日本開催のFIFAクラブワールドカップ2012で初めて採用され、2012年12月6日、横浜国際総合競技場で行われたこの大会の開幕戦サンフレッチェ広島オークランド・シティ戦で、史上初めて公式戦でGLTの1つゴールレフが使用された[15]。FIFA主催の大会では、FIFAコンフェデレーションズカップ2013FIFAクラブワールドカップ2013、そして今大会である2014 FIFAワールドカップで、GLTとしては4番目に認可された独企業の「ゴールコントロール4D (GoalControl-4D)[16]」を採用する[17]。今大会では全12会場でゴールコントロール4Dを採用するが[18]、その設置費用は、スタジアム1カ所当たり推定26万米ドル(約2548万円)で、運用費用は1試合当たり4,000アメリカ合衆国ドル以下である[19]

公式球

アディダスによる公式試合球の名称はブラジルのファンによって一般公募され、2012年9月にFIFAによって「ブラズーカ(Brazuca)」に決定した[20]。ブラズーカは「ブラジル人の誇り」を意味する。

大会マスコット

2012年9月12日、大会の公式マスコットが「Tatu-Bola」に決まったとブラジルメディアが伝えた。Tatu-Bolaとはブラジル固有種ミツオビアルマジロのことで、危機を感じるとボール状に丸くなる性質を持ち、また絶滅危惧種でもある[21] 。なお正式名称は「Amijubi」「Fuleco」「Zuzeco」の3種類からネット投票で決定されることになり[22]、2012年11月25日に全体の約48%の票を集めた「Fuleco」(フレコ)に決まった。フレコはポルトガル語でサッカーを意味する「futebol」と、エコロジーを意味する「ecologia」を組み合わせた造語。マスコットはミツオビアルマジロをイメージしたキャラクターで、ブラジル国旗と同じ黄、緑、青が配色されている[23]

賞金および補償金(負傷の保険金)

本大会の優勝賞金を3500万ドルにすると、2013年12月5日にFIFAが発表した。前回の南アフリカ大会から500万ドル増額された。また、準優勝のチームには2500万ドル、3位には2200万ドル、4位には2000万ドル、ベスト8(=準々決勝進出)には、1400万ドル、ベスト16(=決勝トーナメント進出)には、900万ドルとなり、グループリーグ敗退国(17位 - 32位)も、800万ドルを受け取る。さらに、全出場チームには経費として150万ドルずつが支払われる。賞金総額は、5億7600万ドルとなり、前回大会の同総額4億2000万ドルから37%増となった[24]

また、同日FIFAは欧州クラブ協会(ECA)との合意に基づき、2014 FIFAワールドカップ本大会に出場する全選手の各所属クラブに、総額約7000万ドルの補償金(負傷の保険金)を各国サッカー協会を通じて、支払うと発表した[24]

組み合わせ抽選会

大会組織委員会は2013年3月19日、2014 FIFAワールドカップ本大会の1次リーグ全組の対戦組み合わせ抽選会は、2013年12月6日午後1時(ブラジル時間。日本時間では12月7日午前1時)に、サルヴァドールにて執り行われることを発表した[25][26]。2013年10月4日、バルクFIFA事務局長が、開催国ブラジルと2013年10月のFIFAランク(同年10月17日発表)の上位7か国の計8か国が、第1シードとして第1ポットに入ると発表した[27]。この基準により、開催国のブラジル以外に、同月付ランキングの上から順に、スペインドイツアルゼンチンコロンビアベルギーウルグアイスイスの7カ国がシードされることが決定した[28]。正式な抽選方法は、2013年12月3日に開催されたブラジルW杯組織委員会で承認された後、FIFA公式HP上で発表された[29]

抽選方法は以下の通りである[30]

  • ポット1」:開催国ブラジルと2013年10月時点のFIFAランキング(対象となる試合数に公平を期すため、抽選会直前の11月時点のFIFAランキングではなく各予選プレーオフが終了する前の10月時点のFIFAランキングを用いた)上位7カ国(スペイン、ドイツ、アルゼンチン、コロンビア、ベルギー、ウルグアイ、スイス)の計8か国
  • ポット2」:アフリカ5か国、シード国を除く南米2か国の計7か国
  • ポット3」:アジア4か国、北中米カリブ海4か国の計8か国
  • ポット4」:シード国以外の残りの欧州9か国
    • ポット4は9か国のため、ポットの数を同数にするため事前に抽選を行い1か国がポット2に組み込まれる。この結果、イタリアがポット2に組み込まれた。
ポット1 ポット2 ポット3 ポット4

*イタリアの旗 イタリアは事前抽選によりポット2に組み込まれた

詳細な手順は以下の通りである。

  1. 地理的分離の原則 - 欧州は同じ組に最大2か国までとし、欧州を除く地域は同じ組に同じ地域の国は入らない。
  2. 原則として、ポット1の国をA - H組に全て割り振ったら、次にポット2の国をA - H組に全て割り振る。ポット2が終わったら、ポット3、ポット4の順に同様に進める。ただし、詳細な手順は、地理的分離の原則を守るように行う。
  3. 開催国ブラジルは開幕戦を行うため、A組1番に事前に割り当てられる。残りのポット1の国は抽選で割り当てられた組の1番とする。ポット2からポット4の国の組番はランダムとし、ポットから国名が書いてあるくじ(ボールに入っている)が取り出されるたびに、同時に組番ポットでその国の組番を決める(組番によって試合順が決定する)。
  4. まず、ポット1の国を抽選でA - H組に全て割り振る(開催国ブラジルはA組固定)。その後、南米4か国国名のくじを補助ポットXに入れて抽選し、事前抽選でポット2に移った欧州の1か国と対戦するポット1の南米の国を決める(地理的分離の原則通りにするため)。
  5. ポット2の残りの7か国を抽選で、A - H組に割り振る。なお、地理的分離の原則に従って、その組に既に同じ地域の国が入っていた場合は、スキップされ、別の組に入る。
  6. ポット3、ポット4も同様に、ポットごとに抽選して、ポット内の国をA - H組に割り振る(地理的分離の原則に従って行う)。

ドロワーは歴代優勝国の元代表選手の中から選ばれ、カフーファビオ・カンナヴァーロアルシデス・ギジャフェルナンド・イエロジェフ・ハーストマリオ・ケンペスローター・マテウスジネディーヌ・ジダンの8名が務めた。このうちイエロを除く7名は、実際に優勝した代表チームの一員である[31]。中でもギジャは、64年前のブラジル大会で決勝ゴールをブラジルからあげ、母国ウルグアイを優勝に導いた選手である。

抽選会は、FIFA公式HPで生中継された。日本ではNHKが総合テレビおよびBS1で生中継した。

選手登録

2014年5月13日が予備登録(上限30人)の締め切りで、この日までに出場国はFIFAに予備登録メンバー名簿を提出する。予備登録された選手は5月19日から25日まで疲労回復のため、クラブでの試合出場を禁止される(ただし、5月24日のUEFAチャンピオンズリーグ 2013-14決勝を除く)。

この休養期間(レストデー)の設定は、過密日程の疲労から日韓大会で波乱が続出したことからドイツ大会から採用された。5月26日の前までに身体検査などの必要書類をFIFAに提出する。本大会開幕10日前の6月2日が本登録(上限23人)締め切り。本登録23名は予備登録選手30名の中から選ばれ、23名中3名はGKを登録しなければならない。ただし、6月2日の本登録23名締め切り後に、怪我人が出た場合に限り、W杯初戦の24時間前までにFIFAに診断書を提出して許可されれば予備登録選手30名からだけでなく、予備登録以外の選手も選出可能[32][33]

その理由は、予備登録にも30名という上限がある以上、各ポジションに必要な選手を全て予備登録出来ないため、本登録締め切り後に怪我人が出た場合、対応できないケースが出てくるからである。例えば、本登録締め切り後、GKが怪我したが、予備登録メンバーにはGK3人しか登録していなかったため、本大会にGK2人しか出場できないケースなど。そうしたことを防ぐため、本登録後に怪我人が出た場合に限り、予備登録選手以外からの選出も可能にしてある。

主審

2014年1月14日、FIFAは本大会に出場する25組の審判団とサポートを請け負う8組の審判団を発表した[34]

[35]

不祥事

結果

優勝国

 2014 FIFAワールドカップ優勝国 

ドイツ
6大会ぶり4回目

伝統の堅守とボールを長く保持しながら細かくパスをつなぎ、縦に速い攻撃的なサッカーで大会を制したドイツ代表の優勝は、UEFAチャンピオンズリーグにおける各国の成績が反映される形となった[46][47]。特に、アルゼンチン代表と対した決勝戦の延長戦、ピッチに立った11人のうち7人をUEFAチャンピオンズリーグで優勝を含む3年連続4強入りを果たしたバイエルン・ミュンヘンの所属選手で占められ、国内に強豪クラブを持つ代表チームの強さが色濃く出た大会となった[46][47]

得点ランキング

表彰

総合順位


国・地域名 成績



PK
PK




1 ドイツの旗 ドイツ 優勝 7 6 1 0 0 0 19 18 4 +14
2 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 準優勝 7 5 0 1 1 0 16 8 4 +4
3 オランダの旗 オランダ 3位 7 5 0 0 1 1 17 15 4 +11
4 ブラジルの旗 ブラジル 4位 7 3 1 2 1 0 11 11 14 -3
5 コロンビアの旗 コロンビア ベスト8 5 4 0 1 0 0 12 12 4 +8
6 ベルギーの旗 ベルギー ベスト8 5 4 0 1 0 0 12 6 3 +3
7 フランスの旗 フランス ベスト8 5 3 1 1 0 0 10 10 3 +7
8 コスタリカの旗 コスタリカ ベスト8 5 2 1 0 1 1 9 5 2 +3
9 チリの旗 チリ ベスト16 4 2 0 1 0 1 7 6 4 +2
10 メキシコの旗 メキシコ ベスト16 4 2 1 1 0 0 7 5 3 +2
11 スイスの旗 スイス ベスト16 4 2 0 2 0 0 6 7 7 0
12 ウルグアイの旗 ウルグアイ ベスト16 4 2 0 2 0 0 6 4 6 -2
13 ギリシャの旗 ギリシャ ベスト16 4 1 1 1 0 1 5 3 5 -2
14 アルジェリアの旗 アルジェリア ベスト16 4 1 1 2 0 0 4 7 7 0
15 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ベスト16 4 1 1 2 0 0 4 5 6 -1
16 ナイジェリアの旗 ナイジェリア ベスト16 4 1 1 2 0 0 4 3 5 -2
17 エクアドルの旗 エクアドル グループリーグ敗退 3 1 1 1 0 0 4 3 3 0
18 ポルトガルの旗 ポルトガル グループリーグ敗退 3 1 1 1 0 0 4 4 7 -3
19 クロアチアの旗 クロアチア グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 6 6 0
20 ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 4 4 0
21 コートジボワールの旗 コートジボワール グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 4 5 -1
22 イタリアの旗 イタリア グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 2 3 -1
23 スペインの旗 スペイン グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 4 7 -3
24 ロシアの旗 ロシア グループリーグ敗退 3 0 2 1 0 0 2 2 3 -1
25 ガーナの旗 ガーナ グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 4 6 -2
26 イングランドの旗 イングランド グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 2 4 -2
27 大韓民国の旗 韓国 グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 3 6 -3
28 イランの旗 イラン グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 1 4 -3
29 日本の旗 日本 グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 2 6 -4
30 オーストラリアの旗 オーストラリア グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 3 9 -6
31 ホンジュラスの旗 ホンジュラス グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 1 8 -7
32 カメルーンの旗 カメルーン グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 1 9 -8

放送

放送設備を管理・コンサルティングする組織として、2002年・2006年大会も担当したホスト・ブロードキャスティング・サービス(HBS)が選ばれ、その正式パートナーとしてソニーが7社のサブコントラクターと一緒に参加、ブラジルの各12競技施設にHDプロダクションが配置され、各競技フィールドには34台のカメラを設置、288台のHDカメラをはじめ、HBSが必要とする放送機材を揃え、全64試合のうち3試合については、TV Globo傘下のGlobosat(グロボサット)と英プリプロダクションのTelegenic(テレジェニック)と提携し、4K放送を[49]、また9試合では日本放送協会との共同制作でスーパーハイビジョンでのパブリックビューイングを日本国内とブラジル国内で実施した[50]

日本国内